サマースクール(3年生夏期補習)スペシャルプログラム

2024年07月31日

7月26 日(金)に本校サマースクール(3年生夏期補習)のスペシャルプログラムとして、

広島市立舟入高等学校 吉田 浩一先生(数学)、灘中学校・灘高等学校 神徳 圭二先生(国語)

お二人の先生をお招きして、授業を行っていただきました。

お二人の先生ともに、大田高校用のオリジナル教材により、学ぶことの本質に迫る講座を展開いただき、

生徒にとって示唆に富む、非常に有意義な学びの機会となりました。

吉田先生、神徳先生ありがとうございました。

 

<生徒の感想より>

・吉田先生の熱い大田愛のこもった問題に普段数学を解くときとは違うワクワクや楽しさを感じていました。“なぜこの問題を出すのか”を考えながら最後まで解き進めていると、だんだんと出題者の意図が見えてくるのがおもしろく、いつもより問題と深く関われたように思いました。それは吉田先生が問題を作る側の視点でご指導してくださったからだと思います。問題を作るにあたって色々ネットで調べながら時間をかけて問題のストーリーを作っていく作業は大変だけどとても達成感のある楽しいことなんだということを吉田先生のお話を聞く中で強く感じました。そして私も身近なことを数学的な視点でみて問題を作ってみたいと思いました。この度の数学スペシャルはいつもとは違う刺激をもらい、私にとって思い出に残る授業となりました。これから模試の大問を解いていくときもストーリー展開を楽しんで出題者の意図を探りながら解いてみたいと思います。スペシャルな問題と授業をありがとうございました。

 

・一番印象に残ったのは吉田先生のオリジナルの共通テスト対策問題です。島根県の場所を題材とした問題で、とてもワクワクしながら取り組むことができました。特に、木次線のスイッチバックの問題は実際にトロッコ列車に乗った経験があったので面白いと感じました。θが小さいとき、sinθ≒tanθ、cosθ≒1の近似は物理の授業ではたくさん使ったことがありましたが、数学で使うのは新鮮でした。これから勉強はより大変に、そして私自身忙しくなっていくと思うので先生の名言集を振り返って前向きな気持ちで取り組んでいきたいです。

 

・竹取物語においてなぜかぐや姫が月の都から地球へ来たのかを自分は知らなかったが、様々な文献を参照して「月の都で罪を犯したから」という理由を知ることができた。「ではどんな罪を犯したのか」ということは作中では述べられていないが、「分からないから終わり」ではなく、江戸時代の浮世絵の登場人物の表情や、映画の演出の仕方から紐解けるのではないか、、、と思考を飛ばす先生の考え方にかなり影響を受けた。最近の自分は「分からないなら分からない」と割り切って、思考を止めてしまうことが多いので今回の講義をきっかけにして常に思考を止めない習慣を作らなければならないと感じた。

 

・今回の授業で竹取物語、そして物語の見方が変わりました。授業の初めで“竹取物語は誰が主人公なのか”という問いに私はかぐや姫と勝手に思い込んでいたけれど、“竹取の翁”や“周辺の人々”に視点を置いて竹取物語を読んでいる人もいて色々な捉え方があって面白いと感じました。竹取物語の最後の昇天の場面で天衣を羽織って人間世界の記憶が無くなっているはずのかぐや姫がなぜ翁(地球)を見つめているのかの捉え方もとても興味深かったです。私たちが「かぐや姫に人間世界に未練を残しておいてほしい」という願望で見ずに、冷たく人間世界を見つめるかぐや姫と泣いてかぐや姫の昇天を悔やむ翁たちの対比を強調するといった見方もできることにとても驚かされました。この授業で「物語をどう見るか」は「自分がどういう人なのか」を知る機会となり、物語には様々な捉え方があることを改めて感じました。色々な人の物語の解釈を聞くこともとても面白く、思い出に残る授業になりました。

(文責;勝部)

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