6月4日(金)、3限目に全校読書会を行いました!

大田高校では初めての取り組みでした。皆、集中して取り組んでくれました。

今回、取り上げた作品は芥川龍之介の『魔術』という作品です。

『魔術』は1920(大正9)年の1月に発表されました。

全校読書会後、生徒の皆さんに感想文を書いてもらいましたので、その一部を紹介します。

 

生徒の感想より………

私は芥川龍之介の作品をしっかりと読んだのは今回が初めてです。このお話は最後、予想もしてなかった展開になって純粋に面白かったです。もし自分が「私」の立場だとしたら欲を捨てて魔術を使うことは出来ないと断言します。

場面が場面というのもあるかもしれないですが、自分がそこに居たらお金がほしくなってしまうと思うし、自分はミスラ君のように本気で魔術を使っていきたいとは考えず、今だけの好奇心で魔術を教えてほしいと言ってしまうと思うからです。

ですが、やはり、魔術を習うには「欲を捨てる」というのは必要なことだと思います。欲がある人が魔術を使えるようになると、何でもありになってしまいます。自分が金持ちになりたければお金を増やせば良いし、嫌いな人がいれば消せば良いという考えになって本来の目的とは違うことに使ってしまい、良くない世界になってしまうと思います。

最終的に「私」は欲を出してしまい、自分が魔術を習う資格のある人間ではないことが分かってしまった時、ミスラ君は「気の毒そうな眼つき」をしたと書いてあります。ミスラ君は恐らく、「私」が欲を出してしまうことに勘づいていたのでしょう。「私」に同情しているように思えました。芥川龍之介はこのお話を通して、どう自分の欲に勝つか、ということが大事だと訴えたかったのかな、と思いました。