11月11日(木) 授業改善プロジェクト事業の拠点校が担当する全県公開の授業研究会として、保健体育科の青木大晟教諭と国語科の富田泰範教諭が研究授業を行いました。CoREFの先生方にオンラインによる指導をいただくとともに、校外から20名の先生にご来校いただき、仮説検証型の授業研究を実施しました。

 青木教諭は、本プロジェクトの校内サポートメンバーとして、意欲的にプロジェクトに取り組んでいます。この授業に向けてCoREFメーリングリストに指導案を投稿し、東京大学CoREF高大接続研究開発センター特任助教の齋藤萌木先生から手厚くご指導ご助言をいただきました。また、校内のサポートメンバーを中心に、指導案の検討や模擬授業などを繰り返し、入念に準備を進めました。
 授業は、1年4組の保健で、ストレスとの付き合い方について考えるものでした。各エキスパート活動で、ストレスの対処法についてそれぞれが考えを持ち、ジグソー活動によってその理解を深め、「クラスメイトにストレスケアメッセージを送ろう!!」という課題に取り組みました。一方向に答えを導くのではなく、個々の状況や背景をふまえ、生徒が自分の問題として考え、表現できるよう、課題の設定や問い方に工夫が見られた授業デザインでした。生徒たちは自己を振り返るとともに、話し合いを通じて他者の立場を考慮に入れながら思考を深めていたと思います。今後は、心の健康と自己実現について学習していきますが、生徒たちが、本時の成果を次なる学びに活かしてくれるものと期待されます。
 
<授業者のふりかえり>
 1年4組らしい、いきいきとした雰囲気のなかで話し合い活動が展開できました。「ストレスとの付き合い方」について、自分の考えをしっかりと深めることができていたと思います。
 生徒がこれから、さまざまな対人関係の中で生きていくうえで、ストレスを感じたときに立ち止まって冷静に考えることのできるための一助になれば幸いです。

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 富田教諭は、本プロジェクトの校内担当者として、プロジェクトの推進に携わっています。8月に浜田で行われた中高合同研修会で提案した授業について、引き続きCoREFプロジェクト推進部門主任研究員 飯窪真也先生のご指導を仰ぎながら、指導案に改訂を加えて実施しました。  
 授業は2年1組の現代文で、小説「こころ」を読解し、「何にも知らないお嬢さんは、実は策略家なのではないか」という課題に取り組みました。教科書未掲載の部分を資料として読み、唯一の正解の無い問いに向き合っていくという難しい設定の課題でしたが、生徒たちは、熱心に取り組み、ポスト課題で自らの考えを深めていました。最初の印象と、各活動を経た考えではとらえ方が大きく変わった生徒も多く、大きく二通りの解釈が可能な資料をどのように解釈し、対話によっていかに深めていったのか、という生徒の学びのプロセスを見てとれたと思います。

<授業者のふりかえり>
 8月の研修で明らかとなった課題を中心に授業プランを練り直し、生徒の取り組み状況や反応を見ながら指導案を再検討しました。飯窪先生や校内外の国語科の先生方から手厚いご支援をいただき、ねらいとする授業を行うことができました。また、2年1組の前向きな姿勢のおかげで、授業が意義深いものになったと感謝しています。事後の研修では、「根拠」「解釈」といったこれまでなにげなく用いていた語について、再度定義していく必要があると感じました。新たな気づきを重ね、教科の枠を越えて共有できるところが、仮説検証型の授業研究の大きなメリットです。引き続き、研究を深めていきたいと思います。

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 仮説検証型の授業研究においては、飯窪先生、齋藤先生がファシリテーターとして、参加者の学びを支えてくださいました。保健では教科の枠を越え、現代文では中学校の先生にもご参加いただき、校種の枠を越えて活発に意見交換することができました。CoREFがめざす「新しい授業の研究を、教科、学校の枠を越えて組織的に進める基盤をつくる」というねらいを、島根県で実現していくための足がかりになったのではないかと感じています。
 この授業研究会の成果を、授業者やサポートメンバーはもちろん校内外で広く共有し、生徒の学びの質を支える教育を実現していきたいと考えています。

 飯窪先生、齋藤先生、ご参加くださった先生方、1年4組、2年1組の生徒のみなさん、本当にありがとうございました。

 

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